PMSの症状がよくならない・・・
PMS(月経前症候群)は、排卵後の黄体ホルモンが主な原因ではないかと考えられてます。
そのため、低用量ピルなどで排卵を止めるとPMS症状が無くなる方がほとんどです。
「ピルなど」と書いたのは、ピル以外でも排卵を止めるられるホルモン剤があるからです。
私も、若い頃(今年還暦だよ)はPMS症状が激しくて、夫婦喧嘩や子どもを叱り飛ばしてしまうなど、家族に迷惑をかけてました。
月経が来て気持ちが落ち着くと同時に、今度は自己嫌悪に陥る。
そんなことを繰り替えしていた時期がありました。
そういう女性多いのではないでしょうか。
月の半分以上が、ガッカリな生活ですよね。
それが、ピルを飲み始めてから症状がなくなり、
「ああ、PMS(月経前症候群)だったんだ」と気づきました。
最近では、PMSという言葉が一般用語としても使われるようになり、
患者さんの問診票にも、困っていること「PMS」と書いてくる方が多くなりました。
妊娠の希望があれば漢方を処方して、早めに妊娠しましょうとお話します。
妊娠の希望がなければ、低用量ピルなどを提案します。
9割以上の方がピルなどでPMSが改善します。
時々、症状がよくならないと言う方がいます。
3列目でPMS症状が出ると言う方。
予期不安といって、月経(出血)が起こる前に必ず症状が出てしまう方がいます。
連続して内服してもらい、周期的な出血を起こさないようにすると予期不安がなくなります。
慢性的に症状が続くと言う方。
そういう場合はまず、ピルの種類を変えてみます。
ピル以外の、別のホルモン剤に変更することもあります。
いろいろ工夫してもよくならない方もいます。
どうしましょうか?
他の方法が必要かもしれないのでご相談しましょう。