HRT 新しい黄体ホルモン剤「エフメノ」
HRT(ホルモン補充療法)について、昨日の続きです。
HRTでは子宮体がんの予防のために、子宮のある方には必ず黄体ホルモンを併用します。
これまで主に使われてきた黄体ホルモンは、
・プロベラ(またはヒスロン、ネルフィンなど)
・デュファストン
・ミレーナ(子宮内装着の黄体ホルモン)
などです。
これらは全て人工的に合成された薬で、合成型黄体ホルモン製剤と言います。
そして、昨年11月に発売された「エフメノカプセル」は、それまでの合成型と違って、
天然型黄体ホルモン製剤です。
天然型っていうのは、つまり人間の体の中でつくられる黄体ホルモンと同じものということです。
プロゲステロンという黄体ホルモンです。
新薬なので処方制限があるのですが(14日間分しか処方できない)、どうやらとても良い薬のようです。
天然型黄体ホルモン(プロゲステロン)は、世界的には1980年にフランスで承認され、現在では世界100各国以上で承認・販売されてます。
ピルもそうですが、日本は女性の健康に関する薬の承認がとても遅い。
私も知らなかったのですが、エフメノカプセルは、安全なHRTのために、日本産科婦人科学会と女性医学学会が開発を要望して、開発されたということです。
「エフメノカプセル」の特徴です。
・乳がんのリスクがない
・脂質への悪い影響がない
・内膜増殖抑制効果もバッチリ!
・副作用に眠気が出ることがあるので、就寝前に服用することになってます
寝つきが悪かった方が、エフメノを飲むようになってからよく眠れるようになったということもあるようです。