HRT（ホルモン補充療法）は更年期症状の治療法です。

エストロゲンという女性ホルモンを少しだけ補充することで、更年期症状がなくなります。

それだけではありません。

骨粗鬆症の予防ができます。

それから、閉経前後のできるだけ早い時期に始めることで動脈硬化の予防もできちゃいます。

高齢化社会で寝たきりにならないためのツールとして考えてもいいかもしれません。

（※HRTができない人、しない方がいい人もいますので、その場合はごめんなさい。私もHRTしてませんが、寝たきり老人にならないように頑張るつもりです。）

そんな素晴らしい治療ですが、出血という副作用があります。

子宮からの出血、煩わしいですよね。

ほとんどの患者さんが出血を仕方ないと考えてくれますが、

稀に「HRTしたいけど、出血はイヤ！」という方がいます。

ごめんなさい、それは無理かもしれません。

でも出血の時期はある程度予測できるので、そんなに心配しないでください。

また、エストロゲンの量を減らせば出血を減らせますし、

HRTを続けているうちに出血の量も減っていきます。

そのうちに無くなっちゃうことも多いです。