HPVワクチン 旭川医科大学で集団接種した話
昨年4月からHPVワクチンの積極的接種勧奨が再開になって、キャッチアップ接種も行われてます。
キャッチアップ接種って何?
接種の機会を逃してしまった女性が無料で接種できることです。
【キャッチアップ接種対象者】
平成9年度~平成17年度生まれの女性(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方
【期 間】
令和4年4月1日から令和7年3月31日まで
※平成18年度、19年度生まれの方もキャッチアップ接種の対象となります。通常の接種対象(小学校6年から高校1年相当)の年齢を超えても、令和7(2025)年3月末まで接種できます。
キャッチアップ接種は高校2年生以上なので、産婦人科で接種する方が多いと思います。
本日、旭川医科大学産婦人科教授のセミナーがオンラインでありました。
な・・・なんと、旭川医科大学では学生や職員のキャッチアップ対象者に対して集団接種をしたそうです。
医学生にアンケートを取ったところ、接種したいけど(クリニックなどに)行く時間がないという意見があったので、大学での集団接種を考えたということです。
素晴らしい取り組みですね。
集団接種なら安心という感想も多かったとか。
いよいよ4月から9価ワクチン(シルガード9)の公費接種も始まります。
キャッチアップ対象者も9価ワクチンを接種できます。
すでに2価または4価を3回終了している方は、9価の方がいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、
2価や4価でも、16型と18型という超悪いウイルスの感染を予防することができるので大丈夫です。
この2つのウイルスを予防するだけで、20代の子宮頸がんの90%を予防できると考えられてます。
HPVワクチンは性交渉を持つ前に接種しましょう。
だから9価ワクチンの無料化を待たずに接種する女性もたくさんいます。
一方、性交渉があってもワクチンは有効です。こちらのリーフレットをご覧ください>
それから、どのワクチンを接種しても(9価でも)100%子宮頸がんを予防できるわけではないので、性交渉を持ったら必ず子宮頸がん検診受けましょう。