HPVワクチンでがん予防
この4月からHPVワクチンの公費に9価ワクチンが加わりました。
9価ワクチンの製品名は「シルガード9(ナイン)」といいます。
9つのウイルスの感染を予防します。
9つとは、6, 11, 16, 18, 31, 33, 45, 52, 58型のHPVです。
HPVはヒトパピローマウイルスのことで、子宮頸がんや尖圭コンジローマの原因ウイルスです。
6, 11型 尖圭コンジローマを予防
16, 18, 31, 33, 45, 52, 58型 子宮頸がんを予防
このHPVの中でも16型と18型というのが感染力も強く、進行も早いとても悪いウイルスです。
2価ワクチンと4価ワクチンでも16型と18型は予防できます。
9価ワクチン(シルガード9)は自費で接種すると1回約3万円のワクチンです。
それが定期接種だと無料で接種できます。
9割の子宮頸がんを予防できます。
実際に海外ではHPVワクチンでがんが減ったというデータが報告されています。
スウェーデン、イングランド、デンマークからは、浸潤がんが85%以上減ったという報告がされました。
日本でも、かつて80%近い女性がHPVワクチンを接種した世代があり、そこから前がん病変が減ったという報告がされてます。
HPVワクチンの効果は明らかです。
無料接種の機会を逃さないようにしましょう。
それから、ワクチンはとても有効ですが、100%予防できるわけではないので、性交渉を持つようになったら子宮頸がん検診も受けるようにしてください。