ピルが将来の妊娠に悪影響を与えることはありません
夏休みになり、中高校生の受診が増えてきました。
受診理由の多くが月経痛です。
お腹から超音波検査をすると、ほとんど異常がありません。
見たところ異常がなくても、痛みがある場合は低用量ピルなどの治療の話をします。
低用量ピル=月経痛の治療薬です。
月経痛を我慢して様子をみても、な~んも良いことはないからです。
低用量ピルの話をすると、こんな質問を受けます。
「妊娠への影響はないんですか?」
これについての正確な答えは次の通りです。
将来の妊娠への良い影響はありますが、悪い影響はありません。
低用量ピルは月経痛を軽くします。
月経痛があると子宮内膜症という病気が隠れていることがあります。
それから、月経痛を放置すると将来子宮内膜症になりやすいこともわかってます。
子宮内膜症は不妊症の原因になります。
だから、月経痛を放置してはいけません。
低用量ピルで治療することで、
1.月経痛が軽くなります
2.隠れているかもしれない子宮内膜症を治療します
3.不妊症の原因となる子宮内膜症を予防する効果もあります
だ・か・ら
低用量ピルで不妊症になることはありません。
むしろ、子宮内膜症による不妊症を予防できるこを知ってください。