子宮内膜症、予防できる病気は予防しよう!
今年の4月は比較的患者さんが少なかったにも関わらず、私が普段働いているクリニックには
子宮筋腫、子宮内膜症の患者さんがとてもたくさんいらっしゃいました。
粘膜下筋腫といって、子宮内に筋腫が飛び出している患者さんが7人も続いたのには驚きました。
粘膜下筋腫は、子宮鏡というカメラを腟から子宮の中に入れて切除する方法があります。(突出が軽いと、できない場合もあります。)
子宮筋腫は原因がよくわかっていないし、予防できるわけでもありません。
一方、子宮内膜症も良性の病気ですが、こちらはある程度予防が可能です。
子宮内膜症は月経痛だけでなく、慢性的な腹痛の原因になったり、不妊症の原因にもなる病気です。
4月は子宮内膜症の卵巣嚢胞の患者さんもたくさんいらっしゃいました。
子宮内膜症性卵巣嚢胞は悪性化するリスクがありますが、幸いそのような方はいらっしゃらなかったので良かったです。
早く見つけて治療をすれば大丈夫ですが、低用量ピルなどで予防することができます。
10代、20代で月経痛がある方は放置しないでください。
将来子宮内膜症を発症するリスクが高くなります。
早期発見、早期治療も大事ですが、
予防できるものは早くから予防していきましょう。