HRTに黄体ホルモンを併用する理由
毎月、第4木曜日の夜は横浜市産婦人科の研究会。
2月24日は更年期の話でした。
更年期障害の治療といえばHRT(ホルモン補充療法)です。
少なくなったエストロゲンを少し補充するだけで、更年期症状がうそのように楽になります。
特に、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗などは早く効きます。
関節痛の改善は少し時間がかかるかもしれません。
HRTの効果はそれだけではありません。
骨粗鬆症の予防、閉経前後から早期に始めることで動脈硬化の予防にもなる。
さらに、気持ちを明るくしたり、肌の潤い、性交痛の改善などの効果も期待できます。
そんな素晴らしいエストロゲンですが、エストロゲンだけを使い続けると子宮の内膜が厚くなって、子宮体がん(子宮内膜がん)のリスクが高くなります。
そのため、子宮のある方には必ず黄体ホルモンを併用します。
黄体ホルモンを併用することで、逆に子宮体がんのリスクは減るので安心してください。
もちろん、子宮の無い方(子宮筋腫の手術などで子宮の無い方)は黄体ホルモンの併用は必要ありません。
エストロゲン単独の補充となります。
その黄体ホルモンですが、12月に新しい薬が発売されました。
「エフメノカプセル」といいます。
続きはまた明日。