産婦人科3大処方漢方
㉓ 当帰芍薬散 とうきしゃくやくさん
㉔ 加味逍遙散 かみしょうようさん
㉕ 桂枝茯苓丸 けいしぶくりょうがん
この3つは婦人科の3大処方漢方と言われています。
虚証(華奢な人)には当帰芍薬散、
実証(がっちりした人)には桂枝茯苓丸
と思っている方が多いようですが、
そういうわけでもありません。
中に入っている生薬(しょうやく)の特徴を考えながら
処方を決めていくことがあります。
例えば当帰芍薬散には水をめぐらせる生薬が多く含まれてます。
そのため浮腫み(むくみ)がある方には
体格に関係なく当帰芍薬散を処方することがあります。
桂枝茯苓丸は血をめぐらせる生薬が中心です。
血のめぐりがよくないのを「お血(おけつ)」と言いますが、
桂枝茯苓丸はお血を改善させる漢方の代表です。
加味逍遙散は3つの中で最も生薬が多く含まれてます。
「水」「血」をめぐらせるだけでなく、
「気」をめぐらせる生薬も入っています。