産婦人科医ひまわり先生のブログ

子宮内膜症は動脈硬化や心筋梗塞のリスクになる

子宮内膜症は動脈硬化や心筋梗塞のリスクになる

#子宮内膜症/腺筋症、子宮筋腫

子宮内膜症は子宮内膜と同じ組織が子宮以外の場所で発生する病気です。

(ムズカシ~~)

主な症状は月経痛などの痛みです。

進行すると不妊症の原因にもなるので早めに治療しましょう。

(早めに!です)

それから子宮内膜症は、

月経の度に病巣で出血や炎症が起こる

「慢性の炎症性疾患」とも考えることができます。

慢性炎症の持続で、

動脈硬化や心筋梗塞のリスクも上がることがわかってきました。

実際に、子宮内膜症の女性では血管内皮機能が低下しているようです。

(血管が硬くなってると思ってください)

こわい~なんて思わないでね。

大丈夫!

今は治療方法がいろいろあります。

私は若い頃(30代後半~40代ですが)

閉経療法と低用量ピルで治療しましたが、

今はそれ以外にも治療薬があります。

手術治療も進歩しました。

痛みの対策だけでなく、

動脈硬化や心筋梗塞の予防という観点からも、

子宮内膜症対策は重要です。

低用量ピルで子宮内膜症を予防することも重要ですね。

子宮内膜症と診断(疑いも含む)されたら放置せずに、治療しましょう。

妊娠希望の方は、妊娠することが治療になります 。

なかなか妊娠しないという方は

早めに不妊専門のクリニックで相談してください。

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