梅毒が増えてます
梅毒は性感染症の一つですが、ペニシリン系の抗菌薬(抗生剤)で治すことができます。
ペニシリンの普及により、梅毒は世界的に激減しました。
日本でも1960年代後半に大規模な流行があった後に減少し、
2000年代には年間500~800件台で推移していました。
ところが、最近日本で急増しています。
2022年の発症報告数は1万件を超えました。
特に、男性では20~50代、
女性では20代に多いことがわかってます。
梅毒は進行すると多彩な症状が出て、命にかかわる病気です。
また、妊娠中に感染していると胎児に影響が出てきます。
そのため妊娠初期には必ず梅毒の検査をします。
病原体である梅毒トレポネーマは、胎盤を通して胎児に感染します。
だから、胎盤が作られる前の妊娠初期に治療すれば、胎児への感染を防ぐことができます。
幸い、梅毒はペニシリン系の抗菌薬がよく効くので、早く適切に治療すれば心配ありません。
それから、梅毒と診断されたら、パートナーも必ず治療しましょう。