産婦人科医ひまわり先生のブログ

9価ワクチンについて

9価ワクチンについて

#がん(予防、検診、治療)

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の積極的勧奨が再開され、夏休みに1回目の接種をする女子が増えてきました。

定期接種対象は高校1年生までですが、高2年生~25歳(1997年度生まれ)の方も無料で接種できます。

定期接種のワクチンは、2価と4価のワクチンです。

HPV16型と18型を予防できます。

16・18型HPVは感染しやすく、進行しやすいウイルスで、この二つを予防するだけでも十分に接種の意義があります。

高校1年生以上の方はできるだけ早めに接種しましょう。

さらに、昨年から9価ワクチンが自費で接種できるようになりました。

9価ワクチンの定期接種化を待った方がいいですか?という質問を受けることがあります。

それに対し、学会では以下のように言ってます。

  • 9 価 HPV ワクチンは効果的なワクチンではありますが、今現在(2022年7月27日)日本ではまだ定期接種対象ではなく、任意(自費)接種です。9 価ワクチンの無料化を待っていると、HPV 定期接種あるいは無料キャッチアップ接種の上限 (平成 17 年度生まれまで)を越えてしまう恐れがあります。接種機会を逃さないよう注意が必要です。
  • 定期接種の機会を逃さないよう注意が必要です。

HPVワクチンは初めての性交渉を持つ前に接種することが有効です。

定期接種の機会を逃さないように注意してください。

8月4日に厚労省で9価ワクチンの定期接種化についての議論が始まりました。

9価 HPV ワクチンの定期接種化に係る技術的な課題についての議論のまとめ(案)⇒こちらから>

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