産婦人科医ひまわり先生のブログ

骨粗鬆症にも気をつけよう

骨粗鬆症にも気をつけよう

#骨粗鬆症

閉経後はエストロゲンの低下により、女性の脂質異常症が増える

という話をしました。

じわじわ忍び寄る動脈硬化。

恐ろしいですね~。

もう一つ、閉経後に気をつけたいことがあります。

骨粗鬆症です。

こちらも症状はありません。

転んで骨折して寝たきりなんて嫌ですね。

左の◎が母(当時75歳)、右が父(当時72歳)の骨密度です。

真ん中のラインは平均なので、2人とも平均より少し下くらい。

女性の半分は70歳を超えると骨粗鬆症になります。

理由は二つ。

1,20代の最大骨量が女性の方が低い。

これは骨格や体重の影響です。

体格がいい男性では最大骨量が高くなります。

今問題になっているのはダイエット。

痩せた女性、若い頃にダイエットすると、十分な最大骨量が獲得できません。

2.もう一つはエストロゲンの影響

エストロゲンには骨を壊すのを抑える作用があります。

閉経してエストロゲンが急減すると、骨密度も下がっていきます。

一方男性には閉経がありませんから、骨密度の低下は緩やかです。

※男性の体にもエストロゲンがあります。

エストロゲンは男性ホルモンから作られるからです。

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