骨粗鬆症のリスクの一つに体格が小さい(細い)ことがあげられています。
これは日常生活での骨への荷重負担が少なくなるからです。
だから体格の大きい男性よりも、女性の方が骨粗鬆症になりやすい。
骨粗鬆症は女性の病気といってもいいかもしれません。
体重は身長の影響を受けるので、一概に何㎏が良いとはいえません。
身長と体重から計算したBMIを指標として用いられることが多いです。
BMI=体重㎏÷(身長m)²
BMI22が標準、18.5未満は低体重(やせ)になります。
骨粗鬆症の予防には、若年期から
BMI21.5~24.5を維持し続けることが望ましいです。
若年期からやせすぎないことが重要です。
骨粗鬆症の予防:適正な体重の維持
次に栄養についてです。
タンパク質
カルシウム
ビタミンD
ビタミンK
ビタミンC
B群ビタミン
ここではビタミンDとK、C、B群についてお話します。
ビタミンDは腸管からのカルシウム吸収を促します。
魚類、きのこ類、鶏卵などに含まれますが、
ビタミンDは紫外線に当たることで皮膚でも生成されます。
だから適度な日光浴は骨にはとても重要です。
ビタミンKは、カルシウムを骨に沈着させる際に働くオステオカルシンという物質にかかわる栄養素です。
難しい!
ビタミンKは骨の質に重要だと思ってください。
納豆に特異的に多く含まれていて、納豆摂取量が多い地方では骨折が少ないという報告もあるようです。
でも、納豆ダメな方いますよね。
私の大学の先輩も、寮で毎朝納豆が出ると言ってホントに困ってました。
それからワーファリンという血液をサラサラにする薬を飲んでいる方も納豆を食べてはいけないことになってますね。
じゃあどうすればいいの?って話ですが、ビタミンK以外の重要栄養素(タンパク質、カルシウム、ビタミンDなど)に注目しましょう。
ビタミンCは骨のコラーゲン合成に欠かすことのできないビタミンです。
B群ビタミンのビタミンB6、B12、葉酸は、骨折の危険因子であるホモシステインと関係しています。
骨に必要なのはカルシウムだけではありません。
不足しがちなビタミン、しっかり取りたいですね。