骨盤臓器脱 腹筋はダメよ
骨盤底筋(こつばんていきん)といって、骨盤内の臓器を支える筋肉があります。
骨盤内臓器とは前方から「膀胱、子宮、直腸」です。
骨盤底筋はそれらを支えるハンモックのようなものだと想像してください。
骨盤底筋が緩むとそれらの臓器は腟に落ちやすくなります。
それが骨盤臓器脱です。
それぞれ膀胱瘤、子宮下垂・子宮脱、直腸瘤などと呼びます。
筋肉のゆるみだからと思って「腹筋」をすれば改善すると思っている方がいますが、
それは間違いです。
腹筋は骨盤臓器脱をさらに悪化させるので気をつけましょう。
骨盤底筋に圧がかかって、さらに下がりやすくなってしまいます。
でも、皆さんが勘違いするのも無理ありません。
昔の「骨盤底筋体操」の説明書には「腹筋」って書いてありましたから。
でも、それは間違いなので私たちは×をして説明してました。
最近やっと説明書から削除されるようになりました。
そういうことですので「子宮が下がっているかも」と思ったら、腹筋しないで、早めに婦人科を受診して適切な「骨盤底筋体操」の指導を受けましょう。