痛み痒みが無くても受診しよう!
先日、腫瘍を専門にしている先生とオンラインで話す機会がありました。
がんの治療現場では、進行がんの患者さんが増えているとおっしゃってました。
コロナ影響による受診控えが以前から指摘されていましたが、進行がんの増加はそれが原因かもしれません。
痒い、痛いは直接生活に支障をきたす症状なので、比較的皆さん受診してくださいます。
腹痛の強いものは時々入院が必要なケースもありますが、多くは外来で対応可能です。
婦人科の病気では、子宮頸がんや子宮体がんは初期に見つけることが可能です。
子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんです。
初期は無症状なので、検診が重要です。
定期的な検診を受けることで、がんになる前の、軽い異常の段階で見つけることができます。
一方、子宮体がんは子宮の奥(内腔)にできるがんです。
初期から不正出血の症状があります。
閉経前後から閉経後にかけて増えるがんなので、そのくらいの年齢の方で、不正出血がある場合は受診してください。
卵巣がんは初期に見つけるのは難しいと言われていますが、年1回の超音波検査で見つかるケースがあります。
症状がなくても検診を受けることは大事ですし、不正出血や出血が続く場合は受診してください。
受診控えは婦人科に限ったことではありません。
婦人科以外のがん検診や健康診断も受けるようにしましょう。