産婦人科医ひまわり先生のブログ

生理は女性の象徴なのか?

生理は女性の象徴なのか?

#低用量ピル、月経

生理がないと女性でなくなった気がするといって子宮の手術を躊躇される方がいます。

手術だけではありません。

ホルモン治療で月経血が減ったり、出血がなくなるなら治療をしたくないという方もいます。

月経痛が辛い、出血も多い。

治療したいけど、子宮を取るのはいや。

生理が無くなるのも不安。

子宮=女性という固定観念のせいですね。

その考えは二つの勘違いから来ていると思います。

一つ目は子宮の役割です。

子宮は妊娠して胎児を育てる場所です。

ホルモン治療をして出血が減ったり無くなったりするのは、子宮内膜が薄くなるからです。

妊娠の希望がなければ受精卵が着床する内膜は薄くても大丈夫。

ホルモン治療を止めれば元にもどります。

二つ目は月経の意味です。

月経は妊娠しなかった結果です。

毎月月経が来ている人は、毎月妊娠の準備をしているということです。

妊娠の希望がなくても、毎月排卵が起こって月経が来る。

日本の女性一人が一生のあいだに産む子どもの数は1.3~1.4人です。

一生で約450回の排卵と月経が繰り返されることになります。

生物としてこれは正常なことでしょうか。

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