産婦人科医ひまわり先生のブログ

自己紹介<更年期症状と私>

自己紹介<更年期症状と私>

#更年期、HRT、イソフラボン

診療では更年期障害の治療や、更年期からの健康管理に力を入れています。

それは、私自身が30代の頃に更年期症状を経験したからです。

30代の頃に子宮内膜症で閉経療法という治療をしました。

閉経と同じ状態にするので、副作用として更年期症状が出ることがあります。

私の場合は更年期症状のオンパレードでした。のぼせ、発汗、不眠、気分の落ち込み、不安等々。

その頃の環境も症状を悪化させた要因だったと思います。

夫は単身赴任、義父母と同居、仕事のストレス、実母の入院手術、友人の死など、これらが数か月の治療期間に重なって起こりました。

その後の子宮内膜症治療経過は「子宮内膜症と私」をご覧ください。こちらから>

これでは本当の更年期が来たときにとても辛いだろうなあ。

でもホルモン補充療法(HRT)があるから大丈夫だ。

そう思い、むしろHRTデビューをする自分を想像して、その時が来るのが楽しみにしていました。

更年期症状の治療に「ホルモン補充療法(HRT)」というエストロゲンを補う方法があります。

閉経前後で更年期症状がつらく、日常生活にさしつかえるような方はHRTを試みることもひとつの方法です。

エストロゲンには更年期症状の緩和だけでなく、次にあげるようなアンチエイジング作用もあります。

  • ・気持ちを明るくする
  • ・骨粗鬆症や骨折の予防
  • ・腟の乾燥を防ぎ、性交痛を改善する
  • ・皮膚のコラーゲンを増やして、肌の張りや潤いを保つ
  • ・血管をしなやかにして狭心症や心筋梗塞のリスクを減らす
  • ・動脈硬化を予防する
  • ・善玉HDLコレステロールを上げて、悪玉LDLコレステロールを下げる
  • ・大腸がんのリスクを下げる

骨粗鬆症や動脈硬化の予防目的でHRTをしている患者さんもいます。

90歳まで健康に生きる手段の一つにエストロゲンを上手く活用して欲しいと思います。

ホルモン補充療法ができない人はどうすればいいの?

でも、私の場合、あんなに楽しみにしていたHRTなのに、実際にやってみたら私には向かないことがわかりました。

子宮内膜症が再燃しそうな感じがしたからです。

HRTは閉経後の健康管理にはもってこいの治療ですが、乳がんの患者さんなどHRTができない人もいます。

そのような方は漢方やエクオールなどのサプリメントをお試しください。

HRTほどの切れ味はないですが、更年期症状を多少和らげることはできると思います。

それからアンチエイジングの基本は食事と運動です。

エクオールには抗酸化作用もあるといわれてますが、やはり日々の生活習慣が何よりも大切です。

HRTができなくても、素敵なお婆ちゃんを一緒に目指しましょう。

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