更年期 出血が止まらない
更年期は月経不順や不正出血が起こりやすくなります。
毎月1回(4週間に1回)規則的に月経が来ている人は、
月経から約2週間で「排卵」して、
排卵後2週間で月経が来るのですが、
更年期になると規則的な「排卵」が起こりにくくなります。
そうなると月経が遅れたり、
不正出血が起こったりします。
出血が止まらないと言って受診される患者さんは少なくありません。
まず、子宮頸がんや子宮体がんでないことを確認します(※)。
粘膜下筋腫という筋腫やポリープが原因でないことも確認します。
それから、念のため妊娠や流産の可能性についてもチェックする場合があります。
いずれも否定的であればホルモン関係の出血だと診断できます。
2~3週間以上出血が続く場合はホルモン剤で治療することもあります。
どういう治療をするかは症状や年齢、子宮の状態などをみてご相談となります。
今は困っていることないけど、将来の更年期の月経不順に備えて
30代~40代前半からホルモン治療をするのもありだと思います。
私は30代から低用量ピルを始めて、
途中から黄体ホルモン(ジェノゲスト)に変更しました。
そのおかげで更年期は出血もなく痛みもない楽々更年期でした。