産婦人科医ひまわり先生のブログ

子宮頸がん検診の結果について

子宮頸がん検診の結果について

#がん(予防、検診、治療)

本日は子宮頸がん検診の結果の話です。

子宮頸がん検診では、子宮の入口を擦って細胞を取ります。

それを顕微鏡でみて診断します。

診断には昔はクラス分類というのを使ってましたが、

今は「ベセスダシステム」っていうのを使います。

当院ではベセスダシステムで結果を説明してますが、

一般の検診では、クラス分類とベセスダを併用している場合があります。

クラス分類だと混乱することがあるので、必ずベセスダの方を確認してください。

例えばクラスⅢaという結果だったとしましょう。

クラスⅢaは、ベセスダシステムではどの分類になると思いますか?

ASCUS、ASCH、LSIL、HSIL

この全てがクラス分類だとⅢaになる可能性があります。

だから混乱しちゃうんです。

一方、LSILはクラス分類ではⅢaに相当して、

HSILはクラスⅢaかⅢbになります。

えっ?

ますます混乱してしまいましたか?ごめんなさい。

とにかく、クラス分類でなくてベセスダの方を見てください。

私はいつもベセスダの表を見せながら、次のように説明してます。

「私たちは細胞をみるときに、

異常なし

軽度の異常

中くらいの異常

高度の異常

初期のがん

って分類します。」

「あなたの結果はLSILだから、軽度の異常が考えられます。がんではありません。」

「あなたの結果はASCUSだから、軽度の異常の疑いがあります。軽度の異常があるかもしれないし、無いかもしれません。もちろんがんではありません。」

ASCSUについてはもう少し詳しく説明しますね。

また、明日(たぶん)。

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