産婦人科医ひまわり先生のブログ

子宮頸がん検診で異常が見つかったら

子宮頸がん検診で異常が見つかったら

#がん(予防、検診、治療)

子宮頸がん検診では子宮の入り口をこすって細胞をとります。

毎年検診を受けていれば、いきなりがんということはあまりありません。

がんになる前の異形成(いけいせい)という段階で見つけることができます。

異形成が見つかればラッキー。

もちろん初期のがんが見つかってもラッキーです。

異形成も軽度~中等度~高度と別れていて、だいたい軽度異形成またはその疑いで見つかることが多いです。

異形成が疑われた場合は、コルポスコープという拡大鏡で子宮の入り口を観察して、少しつまんで組織検査というのをします。

痛みはあまりないので心配しないでください。

検診で軽度病変の疑い(ASCSU)という結果が返ってくる場合があります。

この場合は、HPV検査といってハイリスクHPV(ヒトパピローマウイルス)の検査をします。

HPV検査:陰性なら1年後の検診(細胞診)でいいです。

HPV検査:陽性ならコルポスコープで組織検査をします。

他のがん検診なら、初期のがんが見つかった。早く見つかって良かったねということになりますが、

子宮頸がん検診では、がんになる前に見つけて検査、治療ができます。

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