子宮頸がん排除に向けて、海外の状況
子宮頸がんを予防できる「HPVワクチン」の積極的接種勧奨が4月から再開されました。
2013年6月に積極的勧奨が控えられてから、約9年ぶりです。
ようやくスタートにたったような気分です。
その間海外ではどのような変化があったでしょうか。
世界保健機構(WHO)は15歳までに90%以上の女子がHPVワクチンを接種するという目標を掲げています。
HPVワクチン接種が進んでいるスウェーデンからの報告では、
17歳までのHPVワクチン接種により、未接種者と比べて約88%の浸潤子宮頸がんの減少効果がありました。
同様の結果は、イングランドやデンマークからも報告されてます。
実は、日本でもHPVワクチンの接種効果が報告されているのです。
日本の接種率もかつて約8割ありました。
その時に接種した女性は、接種してない女性に比べて、高度異形成以上が91%減少してます。
2013年6月以降、接種を逃してしまった女性はすでに17歳を超えていますが、これからでも接種する意義はあります。
高校2年生相当以上でも、平成9年度生まれ以下の方は定期接種と同じワクチン(2価または4価)を無料で接種できます。
これをキャッチアップ接種と言います。
そのうちに各自治体から個別通知が送られてきますが、4月1日から接種が可能です。