子宮内膜症と不妊症
まず最初に言っておきますが、
子宮内膜症と診断されたからといって不妊症になるわけではありません。
「子宮内膜症っていうことは、もう妊娠できないってことですか?」と言って受診された方がいました。
いえ、いえ、そういうことではないですよ。
私だって子宮内膜症だったけど、妊娠しましたよ。
進行して不妊症になったら困るから、早く治療しましょうね
ということです。
年齢も関係します。
40歳以上だと卵巣の予備能が低下するので、それに子宮内膜症があると妊娠率は下がります。
妊娠希望で受診したら子宮内膜症と言われたという方もいます。
妊娠希望で受診する患者さんの中に占める子宮内膜症の患者さんの割合は、軽症を含めて50%くらいというデータがあります。
妊娠希望の場合は、排卵を抑制するようなホルモン治療はできないので、早く妊娠することです。
採卵(卵子を採取)してから、子宮内膜症の手術をするという方法もあります。
生殖医療はとても進歩していますので、心配しないで早めに治療をしましょう。
まとめますと、
若い女性では、子宮内膜症の予防と早期治療。
妊娠希望なら、積極的に妊娠治療。
月経痛がある女性は子宮内膜症になりやすいことがわかてますので、
月経痛は放置しない。
早めに婦人科を受診してください。