初めての低用量ピル いつから飲むの?
低用量ピルは、最初は避妊薬として開発されましたが、
月経痛を改善させる効果が高いことから、
最近では月経痛の治療薬として使われることが多くなりました。
昨日も月経痛で受診した女子がいました。
「前から生理痛は少しあったけど、今回はとても痛かったので来ました。」
と言って、月経中や終わる頃に受診される方がとても多いです。
今回は我慢したけど、次は何とかしたい!と思いますよね。
次の月経痛を改善させたいなら、低用量ピルをすぐに飲み始めましょう。
「えっ?すぐに・・・?」って言われても、ピルのこと知らないしと思う方がほとんど。
本来なら、治療法を提案したら「1週間考えて来てくださいね」というのが普通ですが、
ピルは月経中~月経後に飲み始めるのが一番いいのです。
ピルには子宮内膜を薄くさせる作用があります。
子宮内膜とは、月経時に剥がれ落ちる部分です。
月経3~5日目には子宮内膜も薄くなるので、そこからピルを開始できるといいですね。
添付文書には「月経初日から」とか「月経1~5日目から」開始と書かれていますが、
月経初日から開始すると、出血がダラダラ続いてすっきりしないことがあるので、
当院では月経3~5日目から開始することをおすすめしてます。
もちろん5日目を過ぎてからでも大丈夫です。
ピルは80年以上の歴史がある薬ですから、そういうノウハウはしっかりわかってます。
実は、いつ内服を開始してもいいことになってます。
開始する時期によっては注意して欲しいことがあるので、お伝えしてます。
初めて産婦人科を受診した日に低用量ピルをすすめられて戸惑う方もいると思いますが、
「今日から飲んで欲しいの」と言うのには、理由があることをわかってください。
もちろん、すぐに決められないこともあります。
ゆっくり考えてみましょう。