低用量ピル 卵巣がん予防
低用量ピルの魅力って何でしょう。
月経痛が楽になる、出血の量が減る、PMS(月経前症候群)の症状がなくなった、ニキビが良くなった・・・など
いろいろありますが、
魅力No1は卵巣がんの予防だと思います。
低用量ピルはもともと避妊薬として開発されたものですが、
最近は月経痛の治療薬として使う方が多くなりました。
低用量ピルの作用で注目したいのは
(1)排卵抑制と
(2)子宮内膜を薄くする(※)です。
それによってもたらされる最大のメリットは
排卵抑制による「卵巣がん予防」だと思います。
排卵は卵巣がんの原因になります。
毎月の排卵で卵巣が傷つくためです。
昔の女性の排卵・月経は50回くらい、
現代日本女性は450~500回と推定されます。
当然、将来卵巣がんが増えます。
卵巣がんは「沈黙の病気」とも言われていて早期発見が難しい病気です。
だからこそ予防が大事!
最近はジェノゲストっていう黄体ホルモン製剤もあります。
ジェノゲストも排卵抑制があるので卵巣がん予防が期待できると思います。
将来の健康のために
10代~20代の女子には是非低用量ピルやジェノゲストを飲んで欲しい!
中には飲むべきかどうか自分で判断ができない子もいますね。
そんな場合は・・・どうぞ保護者の皆様、
飲んでみたら?って背中を押してあげてください。
(※)子宮内膜を薄くすることで出血量が減ります。PG(プロスタグランジン)という痛みの物質も減るので痛みも楽になります。