低用量ピルとジェノゲスト どうして月経痛が楽になるの?
月経痛の治療薬には「低用量ピル」と
「ジェノゲスト」という黄体ホルモン製剤などがあります。
どうして月経痛が楽になるのでしょうか?
月経痛の原因の一つに、子宮内膜から産生される
「プロスタグランジン」という痛みの物質があります。
プロスタグランジンは子宮の筋肉を収縮させて
下腹部痛(月経痛)を起こします。
胃にも筋肉があって(平滑筋といいます)、
それが収縮することで
月経時に吐き気・嘔吐や胃痛が起こる方もいます。
低用量ピルやジェノゲストには
子宮内膜を薄くさせる作用があります。
出血も減り、プロスタグランジンも減って、痛みは楽になります。
中には、出血が起こらない人もいます。
ピルを連続して飲んだり、ジェノゲスト治療の場合は
出血が無くなることが理想です。
これは異常ではありません。
私も若い頃、ピルやジェノゲストを飲んでましたが(※)、
出血なくてとても快適でした。
(※ピルとジェノゲストを併用することはありません。)
また、どちらの薬も排卵を止める作用があります。
薬をやめれば元に戻るので、
将来の妊娠への影響は全く心配ありません。