月経痛で低用量ピルを飲む10代20代の女子が増えて

とても喜んでます。

でも、今日は残念なお話し。

低用量ピルには月経痛を軽減させるだけでなく、

不妊症の原因になる子宮内膜症を予防したり、

排卵を止めて卵巣がんを予防したり、

PMS（月経前症候群）の治療にもなるし、

若い女子には必要な薬です。

それなのに周りからの一言でピルを止めちゃう患者さんがいます。

Aさん（25歳）は「ふくらはぎの裏がつまるからピル止めた方がいいよ」と言われたそうです。

これは血栓症という血液がつまる病気のことを言っています。

ピルの副作用に血栓症というのがありますが、

タバコを吸う人や、肥満、高血圧、40歳以上でリスクがあがります。

健康な10代20代の女子は安全なピルユーザーです。

Aさんには安心してピルを続けて欲しいとお願いしました。

Bさん（20歳）も同じことを言われてピルを止めちゃいました。

どうやら「ピルを飲むとふくらはぎの裏がつまる」と言っている人がいるようですね。

ヽ(`Д´)ﾉﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

Bさんはピルで月経痛が落ち着いていたのに、

再発しちゃって

「どうしたらいいの？」と診察室では泣きそうでした。

ピルを再開するか、

どうしても不安というなら別のお薬を使うこともできます。

相談の上、今回はピルを再開することにしました。