月経痛の治療でピルを希望して受診したAさん、
タバコを吸っていたので、
「タバコを吸ってる人にはピルを出せないんだよね」
という話をしたところ、すぐに
「タバコ、今日からやめます!」
と言ってくれたので嬉しかった~。
月経痛の治療薬は他にもありますが、
若い女性では低用量ピルが使いやすいと思います。
1日1回の内服でいいし、出血の時期もわかってコントロールもできるからです。
副作用に血栓症っていう血液が固まる病気がありますが、
健康な若い女性であれば心配ありません。
ところが、タバコを吸ってるとリスクが上がります。
35歳以上で15本以上タバコを吸っている方は、
血栓症のリスクが高くなるのでピルは飲んではいけないことになってます。
それに当てはまらなくても、当院ではタバコを吸う方にはピルを処方しません。
どうして?
二つ理由があります。
一つはリスクを減らしてピルを飲んで欲しいから。
二つ目は、タバコは体に悪いだけでなく、
卵巣の中の卵(卵子)を傷つけるからです。
将来妊娠の希望がある方は、喫煙や副流煙に注意しましょう。
私も昔はヤンキーで、タバコってカッコいいと勘違いして吸ってたことありました。
妊娠してやめたけど、卵子が傷つくことを知ってたら手を出さなかったかな。
出産後にまた吸い始めてしまったけど、
36歳でピルを飲み始めたときに
「産婦人科医がピル飲んで血栓症になったら洒落にならない」
と思って完全にやめました。
タバコをやめるこつは
「私ならできる」
「私にできないはずがない」
と念じることです。
ご参考までに。