産婦人科医ひまわり先生のブログ

エコノミークラス症候群(血栓症)について

エコノミークラス症候群(血栓症)について

#低用量ピル、月経

医療系ドラマが人気です。

今シーズンは「ドクターホワイト」。

主人公の白夜こと浜辺美奈さん、可愛いですね。

もっと笑顔の場面がたくさんあればいいのに。

ニコッとした笑顔にとても癒されます。

私も真似してみるけど上手くいかない・・・。

第2話はエコノミークラス症候群でしたね。

足の血管に血栓(血液の塊)ができる病気です。

肺に血栓が飛ぶと呼吸困難になります。

ドラマで白夜も言ってましたが、生死にかかわる病気です。

飛行機のエコノミークラスのような狭い席に、長時間座っていることが発症のリスクになることから「エコノミークラス症候群」と言われてます。

狭い席だと足を十分に動かすことができなくて、足の血流が悪くなり血栓ができやすくなるからです。

(トイレに行くのが嫌だからと)水分を控えることもリスクになります。

私も下肢静脈血栓症の症例は何例か経験はありますが、あそこまで皮膚炎様に変化した患者さんは見たことがありません。

そして、血栓といえば低用量ピルの副作用のことが頭に浮かんだ方がいるかもしれません。

私は患者さんにピルを処方するときは必ず血栓症(エコノミークラス症候群)の話をするようにしてます。

「5時間も6時間も水分も取らずに、ずっと座りっぱなし、という状態だけは避けてね。」とお話してます。

低用量ピルは月経痛の治療薬でもあり、避妊薬でもあります。

現代日本女性にはとても必要な薬です。

私も37歳~40代の頃は飲んでいました。

もっと早く飲みたかったけど、日本で低用量ピルが発売されたのが1999年9月で、37歳の時だったのです。

それに比べたら、10代20代の女子がピルを飲むのはとても安全です。

でも、念のためエコノミークラス症候群になりやすい姿勢や脱水には気を付けてください。

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