「HPVワクチン」キャッチアップ接種の効果は?
今年の4月から
HPVワクチン、子宮頸がん予防ワクチンを
17歳~26歳も無料で接種できるようになりました。
定期接種を逃してしまった世代です。
これをキャッチアップ接種といいます。
【対象】
誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日の女性で、定期接種の機会を逃し方
【無料で接種できるワクチン】
2価または4価のワクチン
どちらも子宮頸がんの原因となるHPV16型と18型の感染を予防できます。
この2つを予防するだけで、日本人の子宮頸がん全体の6~7割を予防できます。
さらに、20代の子宮頸がんの9割がHPV16,18型が原因です。
HPVワクチンの有効性が確実に発揮されるのは、性交未経験者です。
それでは、性交渉を経験してしまうとワクチン接種の意味はないのでしょうか?
そういうわけではありません。
性交経験があっても、HPV16,18型に感染していない女性では、将来の感染を予防できます。
キャッチャアップ接種世代の日本人の場合、
HPV16または18型に感染しているのは約3割と言われています。
つまり、約7割の女性はどちらにも感染していないので、接種の有効性は十分あることになります。
仮に感染していたとしても、16,18型の両方に感染しているのは稀です。
だから、性交経験があってもHPVワクチンを未だの方は早めに接種してください。
今感染してなくても、新たに感染することがあります。
3回接種に半年かかります。
既にパートナーがいる方はパートナーを変えないこと。
パートナーも他の方との接触を控えることが重要です。