産婦人科医ひまわり先生のブログ

「楽しいからするのがセックス、子づくりのためじゃない」

「楽しいからするのがセックス、子づくりのためじゃない」

#人権、性教育#妊活、不妊

私が会員になっている「性と健康を考える女性専門家の会」から定期的に「OPINION」という雑誌が送られてきます。

今回の特集がジャーナリスト田原総一朗さんのインタビュー記事でした。

政治や経済で「女性に頑張ってもらわないと、日本に未来はない!!」というメッセージですが、

記事の中に結婚や性、セックスについて書いてあったので紹介したいと思います。

楽しいからするのがセックス、子づくりのためじゃない

日本の一番の問題点は、旧態依然の結婚観です。

封建時代からの伝統が色濃く残っていて、結婚は「跡継ぎになる子どもをつくるためにするもの」という考え方に、今も多くの人が囚われているように思います。

「子どもをつくるために結婚しなければならない」

「結婚したら子どもをつくるのが当然」

「だから女性は結婚して、夫の求めに応じてセックスしなければならない」

こういう考え方は、もはや人権以前の問題。

結婚や性交渉を、子づくりのためと思うのは大間違いです。

それは、自分がしたいからすること。

楽しいからすることです。

楽しいことを「良くないこと」のように教えてきた学校教育にも誤りがありますね。

お互いが好きだから結婚する。

子どもはつくってもつくらなくてもいい。

フランスやアメリカでは当たり前の考え方です。

年齢や健康上の理由で子どもを産めない人が、「女性として意味がない」と責められた時代もありました。

そういう価値観が批判されるようになってきたのは、日本ではつい最近のこと。

同様に「LGBTは子どもをつくれないから生産性が低い」などという言説も、決して認めるわけにはいきません。

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