「排卵」止めちゃっていいの?
婦人科のホルモン治療が昔に比べて本当に充実してきました。
どの薬を使うかは疾患や症状、年齢、金額などを考慮して決めていくことになります。
子宮の中に入れる黄体ホルモンの薬(ミレーナ)以外は排卵を止める作用もあります。
低用量ピル
黄体ホルモン内服薬
閉経療法 などなどです。
排卵も止めるって話をすると、
「えっ?排卵止めちゃっていいんですか?」
と質問されることがあります。
「今現在、妊娠の希望がなければ排卵は止めていいよね。」
と話すとハッとした顔をします。
「排卵は妊娠するためには必要だけど、妊娠希望なければ必要ないのね。」
と加えると、そうなのかな~と考えてくれます。
「排卵って卵巣に傷がつくから卵巣がんのリスクにもなるんだよ。
ピルを10年間服用すると卵巣がんのリスクが80%も減るんだよ。」
そうなんです。
人間も動物なので、ヒトの女子は妊娠するための体になっているんです。
毎月排卵するのは、妊娠するためのもの。
妊娠希望なくても、毎月妊娠の準備をしているってこと。
妊娠中や授乳中は排卵も生理も止まるのに、
妊娠しなければ排卵の回数は増えるばかり。
排卵を止めるメリットを考えてみましょう。