「きのうのオレンジ」
最近また本を読み始めました。
出版社に勤務している後輩のお薦めの一冊。
「号泣しちゃいました。」と言ってましたが、
私も少しウルウルしてしまいました。
主人公は30代の笹本遼賀。
都内のレストランで店長として働いていた。
胃の不調で受けた検査結果は胃がんだった。
病院で出会った看護師は高校の同級生、矢田泉さん。
遼賀には双子の弟、恭平がいる。
遼賀と恭平は15歳の頃、雪山で遭難した。
その時に遼賀が履いていたのがオレンジ色の登山靴。
作者の藤岡陽子さんのことを始めて知りました。
看護師の資格をもつ作家さんでした。
患者さんと接する仕事をされていたからこそ、
優しさに溢れた小説が書けるんですね。
病気は絶望なんかじゃない。
「おれはまだ生きたい」
希望なんだと思えるような一冊です。