産婦人科医ひまわり先生のブログ

9価HPVワクチン定期接種化へ

9価HPVワクチン定期接種化へ

#がん(予防、検診、治療)#子育て、思春期

9価HPVワクチンの定期接種化について話題になってましたが、キャッチアップ世代(17歳以上)はどうなるのか決まってなかったので、ご案内が遅くなりました。

キャッチアップ接種対象者も4月から9価ワクチンを公費でうてるようになりましたのでご案内いたします。

ただし、ワクチンはウイルスが感染する前に接種を済ませることが重要です。

接種の機会を逃さないようにしましょう。

厚労省のHPはこちらから>

日本産科婦人科学会でも会員向けにお知らせがありました。

日本産科婦人科学会会員の皆様へ
―9価HPVワクチンに関する本会の考え方について―

去る令和4年11月8日に開催された、第50回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会において、令和5年度から小学校6年生(12歳)から高校1年生(16歳)に相当する女子の定期接種と、令和5年度に17歳から26歳になるキャッチアップ無料接種対象者に対して、9価HPVワクチン接種が可能となる方針が示されました。また、3回同じワクチンの接種が原則ですが、2価・4価HPVワクチン接種の途中から9価ワクチンに切り替える、いわゆる交互接種が許容される方針も示されました。日本産科婦人科学会は、この動きを歓迎いたします。
一方で、定期接種において2回接種が適用されるかは継続審議となるとのことです。本学会としては、上記についても早期の実現を目指して働きかけを継続してまいります。
また、今年度内のHPVワクチン接種の差し控えの懸念もあります。本学会の立場として、定期接種・キャッチアップ接種対象者に早期に2価・4価のHPVワクチン接種を開始することが基本的な姿勢ではありますが、個々の接種対象者の年齢や置かれた環境を勘案し、9価HPVワクチンの定期接種化を待ってもよいか、個別に接種対象者の希望も聴取しながら決めていくべきと考えます。
いずれにしても、令和6年度までの無料キャッチアップ接種継続期間に、対象者のHPVワクチン接種率を高めていけるように、本学会は国民への情報提供を適切に行いながら、関係省庁および関係団体と連携し、継続的に努力をしてまいります。

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