月経痛で吐いちゃった・・・
月経痛ってお腹が痛くなるだけでなく、
吐いちゃうこともあります。
それは「プロスタグランジン」っていう痛みの物質のせいです。
月経は妊娠しなかった結果、
子宮内膜が剥がれて出血してきます。
その子宮内膜でPG(プロスタグラン)は作られます。
PGは平滑筋(へいかつきん)っていう筋肉を収縮させます。
平滑筋のある臓器は・・・子宮、消化管など
皆さんお分かりでしょうか?
PGの作用で子宮が収縮して腹痛が起こります。
胃も収縮して吐いちゃうことがあります。
「生理の時に気持ち悪くて吐いちゃった」
「痛み止め飲んだけど、吐いちゃった」
と言って受診される患者さん少なくありません。
治療方法は二つ。
1.痛み止め(鎮痛剤)を早く飲む
鎮痛剤はPGの産生を抑えます。
PGが作られてから飲んでも聞きません。
痛くて飲んで吐いちゃうのは飲むのが遅かったからです。
生理の出血が始まったらすぐに、
あるいは出血する前でも「生理になりそう」って感じたらすぐに飲みましょう。
2.低用量ピルやジェノゲスト(黄体ホルモン)で治療する。
ピルやジェノゲストは子宮内膜を薄くさせる作用があります。
子宮内膜が薄くなれば、産生されるPGも減ります。
我慢したってな~んも良いことありません。
早めに婦人科で相談してくださいね。