がん検診には「対策型（行政）検診」と「任意型検診」があります。

それぞれについて説明します。

対策型（行政）検診　⇒

死亡率減少効果が示され、利益が不利益を上回ると判断された検診。

利益は個人の利益でなく、全体の利益です。公的な資金（税金）が使われるので、コストパフォーマンスも重要になります。

横浜市乳がん検診では40歳以上の女性は、2年度に1回乳房の触診とマンモグラフィ検査が受けられます。

任意型検診　⇒

人間ドックなどで行われる検診で、個人の生命・健康の維持を目的としてます。

毎年、触診・超音波検査・マンモグラフィ検査を受けている方もいます。

費用の安い対策型検診をしながら、

任意型検診も併用するとよいと思います。

そして、このような検診も大事ですが、

セルフチェック（自己触診）はもっと大切です※。

何回やっても無料！

定期的な検診で異常なくて、

自分で見つけてくる方もいます。

「硬いんですか？」「コリコリしてるんですか？」と、

特徴を聞かれることがあるのですが、

答えるのは難しいです。

いろんな性質のしこりがあるからです。

「毎月1回は触ってください。しこりができれば必ずわかります。先月なかったものが触れたら受診してください。」

などとお願いしてます。

※最近では自己触診と言わずにブレスト・アウェアネスという言葉が使われてますが、わかりにくいので、セルフチェックとか自己触診という言い方を使わせていただきます。